中3国語 (光村図書)    - 和歌 古今和歌集 仮名序 -    紀 貫之    


【意 味】

やまとうたは
 人の心がもとになって、多種多様な言葉となり歌となった。

・この世の中に生きている人々が、
 さまざまな出来事や行いについて
 心に思うことや目で見るもの、
 耳で聞くものや、感じたことなどを
 言葉に託して歌にしたものが「やまとうた」だ。

・花の間で鳴く鶯や、清流にすむ河鹿の声を聞くと、
 どんな生き物でも、ある意味で歌を詠んでいる。

・そして、力ひとつ入れずに天地の神々の心を動かし、
 目に見えない、もろもろの精霊たちの心を感動させ、
 また、男女の仲を親しいもにして、
 勇猛果敢な武人の心でさえ、和らげるのは、
 この「やまとうた」なのだ。

注・紀貫之は、古今和歌集の最初のページ「序文」で
 「やまとうた」を説明している。
・この序文のことを「仮名序」という。
・「やまとうた」とは、日本の歌(和歌)と言う意味です。



学習の基本

1.仮名序を覚えましょう。
2.万葉集・古今和歌集・新古今和歌集から一首づつ歌を選び覚えましょう。
  (*万葉集の歌)のコーナーにあります。
 
3.万葉集・古今和歌集・新古今和歌集の作成年代と歌の数
  主な歌人名を覚えましょう。
  ・万葉集   → 日本最古 奈良時代 20巻約4500首
  ・古今和歌集 → 平安時代初期 20巻約1100首
  ・新古今和歌集→ 鎌倉時代初期 20巻約1980首

4.それぞれの和歌での女流歌人を覚えましょう。
  ・万葉集   → 額田王
  ・古今和歌集 → 小野小町
  ・新古今和歌集→ 式子内親王

5.和歌は、31音で作られています。
  枕詞・序詞・掛詞とは何かを理解しておきましょう。

作成日:2018/09/06

  


   








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