ベトナム情報 ★コーヒーの街「 バンメイートート」
制作:OUXITO
■バンメトート(Buôn Ma Thuột)
・ベトナム中部高原地域「ダクラク省」の省都です。
・人口は、約30万人中央高原で最大の都市です。
・ベトナム戦争時、南ベトナムの戦略拠点の1つであった。
・戦争の後半には、北ベトナムの前線基地にもなった。
・平和ないまは、コ-ヒ-豆生産の中心地です。
・「チュングエンコーヒー」の本社と工場が、この町にある。
・ベトナムでは、このコーヒーがよく愛飲されている。
・住民の半数近くは「エデ族」などの山岳民族が住んでいる。
■街の歴史
戦勝記念広場
■このバンメトートは、中部地域交易の中心地である。
・1904年、フランス人によって設立された、町の中心に噴水がある。
・建設の理由は近くに「スレポク川」が流れており交易に便利なためと
・「ダラット」と同じく高原の町で、気候が穏やかですごしやすいため。
・フランス人たちは、この「ダグラス高原」で先住民族を使ってコーヒー栽培を始める。
・今でも、ベトナム産コーヒー豆は、このダグラス高原が生産地でバンメトートは、その中心の町です。
■エデ族の街
エデ族の長屋 エデ族の女性 女性の装飾品
■このダグラス高原地域には、昔から「エデ族・マノン族」など少数民族が暮らしていた。
・彼らは、象を労働力として扱い、象を家族の一員として共に生活をする採取・農耕の民族です。
■ベトナム戦争が終わると、
・自然豊かで、気候が穏やかであるこの地域に「ベト族(ベトナム人)」が移住してきた。
・「ベト族」が、ベトナム戦争で戦力を持ったため、
・今まで踏み込まなかったこの少数民族「エデ族」の地域に侵入してきのです。
■現在も、この地域の45%はエデ族をはじめとする少数民族の人々が暮らしています。しかし
・ベトナム戦争後に、この地域にアカルチュレーション(acculturation)が起きた。
※<acculturation>とは
・「異なった文化をもった人びとの集団どうしが接触をした結果、 新しい集団のもとに新しい文化が起こる現象」のことと定義されていますが、
・簡単に述べると、他民族支配による先住民族文化の崩壊です。
■エデ族の社会について
・エデ族の特徴は「母系制社会」です。お母さんが家長です。
このエデ族の社会では、女性に決定権があります。
子供の名前は、お母さんの名字が付けられ、また婚姻の風習も女性中心です。
・若い女性が、誰かを好きになり、結婚したい時は両親に告げます。
その後、夫は妻方の住居に入り、産まれた子供は妻の名字が付けられます。
「婚姻」も女性に決定権があります。
◇エデ族の女性達は、家長の役割を果たすだけでなく、
村の主人としても活躍しています。
・女性は、家や村落の土地を所有管理し、
・村内、及びほかの村との紛争、対立を解決するのも女性達です。
◇また、エデ族の特徴の一つには大きな長屋があります。
・低い高床式の住宅で、木材や竹などで建てられています。
数十人が、暮らすことができる大きな家です。
・長屋の階段と支柱には、女性の乳房の形が刻まれ、女性専用の階段があります。
・長屋の構造も、母系制の特徴がよく示されています。
※このような典型的な女性社会が、20世紀後半までベトナム社会にありました。
■主な観光
1.ダライヌルの滝
・バンメイト-トから南西約30㎞。
高さ30m、幅200mの滝
・雨期になると瀑布の名にふさわしい
滝となる。
・右の写真は乾期のため水量は
それほどでもないが
さすがにベトンムで最大の滝です。
2. 象のり
・ブオンドン村(Buon Don)
または、ブオンジュン村に
行くと像に乗ることができる。
3.チュン グエンコーヒー村(Trung Nguyen Coffee Village)
ベトナム人がよく飲むグエンコーヒーのコーヒー博物館
4.バンメートート市内
少数民族博物館 フランス時代の建物 木の下の仏咜
炎天下オードバイの荷台で金魚を販売
■バンメトートへの行き方
・飛行機: ホーチミンからは、約1時間でバンメトートに行く事ができます。
・バス : ホーチミンのミエンドンバスターミナルから
(Ben Xe Mien Dong)毎日バスが運行されています。
所要時間は約10時間です。
・お薦め : 飛行機で、行くことをおすすめします。
■バンメトートの魅力
①小さな街ですが、街はゴミが少なくきれいです。
②交通量も少なく、のんびりと過ごすことができます。
③青い空、きれいな空気、自然も豊富で、ダライヌア滝やラック湖では、
自然豊かな景色を味わうことができます。
④少数民族の村もあり、昔の暮らしを知ることができます。
(観光化していますが)
⑤郊外に行くと、コーヒーの木を見ることができます。
⑥チュングェンコーヒーの本社とコーヒー博物館、直売所もあります。
・カフェも併設されているので、おいしいコーヒーを味わうことができます。
⑦交通手段は、余り整っていません。1人ならオートバイを借りて
・数人なら、タクシーを利用すると良いと思います。
★チャンスがあれば、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
2013/12/30 (記)