・この本かも知れませんネ


カタクリの花


カタクリの群生

カタクリ(片栗) 山里に春をつげるユリ科の多年草。
北海道から九州までと朝鮮半島に分布し、丘陵地の北側斜面や明るい林内に群落をつくる。

3~5月、高さ15cmぐらいの花茎の先に、紅紫色の花が1個、横向きから下向きにさく。
6枚の花被片は後ろに強くそりかえり、雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)がつきでて、カタクリ独特の花形となる。


葉は茎の下部に1対つき、長い葉柄があって横にひろがる。
葉の両辺は少し波うち、表面にふつう紫色の斑紋(はんもん)があるが、地域によってはないものもある。
花のあと実をむすび、種子をちらしたのち、地上から姿をけす。


「万葉集」の大伴家持の歌でよく知られているように、カタクリは古名をカタカゴ(堅香子)という。
カタコ、つづいてカタコユリ、カタクリと転じたのが和名の由来とされるが、クリの片葉に似るからという説もあり、はっきりしない。


カタクリは全草が食べられる。
葉、茎、花はゆでてお浸しや和え物に、生のままテンプラに、鱗茎は甘煮にする。
地中の鱗茎は白色で長さ4~5cmの円柱形。
鱗茎から良質のデンプンがとれ、これが本来の片栗粉である。


真正の片栗粉を熱湯でといてのむと、胃腸の調子がよくなる
現在、片栗粉として市販されているものは、ジャガイモなどのデンプンからつくったもので、野草のカタクリとは無縁である。





  


    あかねちゃん
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