■・はじめに

■・多様な価値観の世界と日本人の価値観の衰退

◇倫理ノート    思想の枢軸時代

思想の枢軸時代

先人のすぐれた思想家たち

■・思想の枢軸時代(すうじくじだい)とは

・思想の枢軸時代(Axial Age)とは、紀元前500年から紀元前300年頃にかけて、重要な哲学的、宗教的な思想が発展した時代を指します。

・東洋では、釈迦・孔子・老子などがこの時代に登場します。
・西洋では、ソクラテス・プラトン・アリストテレスなどが登場します。

・この概念を提唱したのは、ドイツの哲学者カール・ヤスパースです。
・ヤスパースは、この時代を「世界史の軸となる時代」と位置づけ、人類の思考や価値観における根本的な思考が始まった時代と考えました。

・古代ギリシャ思想の登場
・古代ギリシャの哲学者(ソクラテス、プラトン、アリストテレス)たちがこの時代に登場しました。
・ソクラテスは、人はいろいろなことを知っているようで、実は何も知らないのだという「無知の知」から、彼の弟子「プラトンやアリストテレス」たちにより真実を探求する科学的な手法や探求が始まり「西洋思想の礎」を築きました。

・インドでは、新たな仏教思想が登場
・インドでは、バラモン教が宗教として浸透していましたが、釈迦が登場し「慈悲」の大切さを広めていきます。その教えは、その後東アジア(チベット・中国、モンゴル)や南アジア(南インド・スリランカ)、東南アジア(ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオス)の各地に広まり多くの人々に影響を与えました。

・孔子、老子などの中国の諸子百家が登場
・中国では、孔子、老子などがこの時代に登場します。
・孔子は「仁と礼」の大切さを説き、その後「儒教思想」として発展して日本にも大きな影響を与えます。
・また、老子は「無為自然」を説き、「道教思想」として発展し中国社会に大きな影響を与えました。

・その他の思想家たち
・インドのジャイナ教やイランのゾロアスター教、そしてユダヤ教の預言者たちがこの枢軸時代に登場しています。




■・思想の枢軸時代の影響

・人間が神話的な認識から脱却し、自らの存在や倫理観、宇宙観と社会と人間の関係について深く考えるようになった時代と言われています。

・ギリシャ・インド・中国の各地域で登場したこれらの思想は、地理的には離れていますが、共通するテーマや問題意識を持っています。

・それは、人の自己を自覚し内面(精神)的な探求と、社会の普遍的な価値観を探求する始まりでした。

・例えば、ソクラテスの「理性」に基づく探求や、仏教の「因果法則」の提示、孔子の「倫理思想」などは、現代の社会においても重要な位置を占めています。

・思想の枢軸時代は、人類の歴史における重要な転換点で、2500年後の現代社会の哲学や宗教、倫理観に大きな影響を与え続けています。


■・思想の枢軸時代の不思議

・紀元前500~300年の間に、なぜ世界各地で、その後の人間社会に影響を与える大思想家たちが一斉に登場したのでしょうか。

・AD1には、イエス・キリスト、AD500年には最後の予言者といわれる「ムハンマド」が登場しましたが、その後の1500年間は、大思想家は登場していません。なぜなのでしょうか。不思議ですね。



目次

日本の思想

孔子

老荘思想

釈迦
-工事中-


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