*You Tubeから








 1日に五回の礼拝、ラマダンによる一ヶ月に及ぶ断食など、
・宗教上の厳しい決まりも多い中で、なぜイスラム教徒は増え続けるのか。
・信者数は約16億人、30年後の2050年には約28億人になると言われている。

・いろいろな解釈はあると思うが、私は次のように考えている。

・聖地メッカは、アラビア半島のオアシス都市である。
・周りは荒涼たる砂漠が広がり、人々にとっては厳しい自然環境の中の生活である。
・そんな環境で生まれたこの宗教は、厳しい環境で生きる人々のための宗教ではないか。
・厳しい生活環境では、弱者は切り捨てられる。
・しかし、この宗教はそういう人々を救済する弱者救済を柱とした宗教です。

・その教えは、富を持てる者と持たざる者の社会を否定はしていませんが、
・富を持てる者は持たざる者への「喜捨(きしゃ)」をすることを宗教上強く要求しています。

・また祈りの場では、すべての階級を否定し「神の前」ではみな平等であることも要求しています。

人間の価値観を人に求めず、価値観を「絶対的な神」に求め、その神に人を服従させることで「規則正しい生活と社会規範(ルール)」のある暮らしをもとめた宗教です。

■このイスラム教の思想
・イスラーム(神に服従するという意味)の中で
・弱者救済の思想をもち
・神の下での平等思想をもち
・価値観を人におかず、絶対神のみに置く思想をもち
・この絶対神の下で厳格な社会規範(ルール)を制定した宗教。

■まとめると
イスラム教とは、砂漠の厳しい生活環境のもとで、絶対的な価値観を神のみにおき、神の下で差別なき平等な社会と弱者救済を実現しようとする宗教ではないのか。

・この宗教思想が世界の弱者に支持され、信者(ムスリム)が増えているのではないかと思われる。

・現代社会が、民主主義の名目の中でも弱者は救済されず、弱者に取っては周りは砂漠と同じくらいの厳しい生活の場である。
・この矛盾した社会のため、今後も信者(ムスリム)が増えつづけていくと思われる。


しかし
・人としての意思を尊重せず、羊のように羊飼いの神にすべてを依存して良いのであろうか。
・神の教えを広めるため「聖戦(ジハード)」として武器を取り、多くの人々を殺傷しても、この神は正義の戦いとして賞賛しているのであろうか。

・神の教えは、本来は違うものだったのではないか。
・神の声を伝え解釈しているのは、やはり人間の為政者たちである。

・為政者たちによる解釈の間違いが、
・現代もイスラム社会周辺の各地で悲劇を起こしていように思える。

・この為政者たちの間違いを
 「神がどう裁くのか」絶対の神に聞いてみたいものだ。

2020/04/16(記) Ouxito