■スペインといえばフラメンコと闘牛である。
・フラメンコは、スペイン，アンダルシア地方(南部)で生まれた踊りである。
・ギター演奏と歌い手と踊り手からなる舞踊である。
・踊り手は指を鳴らしたり，手拍子をとったり足を踏みならしたりする激しい踊りをする。
・このことから「派手」で「粋な」踊りという意味でフラメンコ (flame(炎))と言われる。

・14世紀頃から始まったと言われているが、16世紀以降、南スペインに定住したジプシーが
　厳しい生活のもとでこの舞踊を愛用しはぐくんだ。
・そのため、フラメンコ＝ジプシ－の踊りとなる。

■しかし、現在のフラメンコは違うのです、　　　　　　　　　　　　　　　
・19世紀中ごろに「カフェ・カンタンテ」と呼ばれるフラメンコを見せるカフェが登場した。
・当初は素朴で荒々しいジプシーの踊りはやがて洗練され、20世紀以降は舞台舞踊として
　踊り手も多様化し華麗で優美な芸術性のある踊りとして登場し世界的にも知られた。

■昔の「カフェ・カンタンテ」は、今は「タブラオ」という名称で主に観光客相手にフラメンコを
　見せる店としてスペインの各地にある。
・しかしフラメンコは、スペインでは日常にありふれている踊りではない。
・スペイン人がフラメンコを見るときは、高いお金を払って「タブラオ」か「劇場」で見るか、
　愛好家が開く小さなコンサートでしか見れない。
・この情熱的な踊りは、いまは商業ベースにのり観光用として舞踊されていることも多い。
　
・フラメンコを見るときは、ジプシー達の厳しい生活苦悩を吹き飛ばす情熱の踊りとして見る
　ことも忘れないで下さい。