中国情報       ★「中国の結婚式」 


1

・「南寧市」で、何組かの結婚式に呼ばれて出席してことがある。
・いずれの結婚式も盛大で華やかだ。
・披露宴の参加者は普段着参加、・お祝い金も少額で会費制である。

・両家は「一人っ子」のためにお金をかけて盛大に行う。
・披露宴の形式は、日本とほほ同じであるが、両家のスピーチはあまり聞いたことがない。
・都会と田舎では、異なるのかもしれない。

2

中国では、結婚とは家と家の結びつきであるという考え方が基本である。

・しかし、現代中国の都会の若者たちの結婚観は変わりつつある。
初婚年齢の上昇や結婚をしない若者が増えつつある。

【結婚の減少、その背景】
・都市部では、経済発展で女性の社会的地位が向上し、
・教育レベルの高い女性ほど仕事優先で結婚を望まない女性が増えている。

・結婚する女性は、経済力のある男性を好んで選ぶ。
男性に家や車を持っていることがまず結婚の必須条件であるらしい。
・家や車を持ち、結婚費用、結婚写真の撮影、新婚旅行、出産後の生活費など相当な額の支出が必要で、都会の若者にとって結婚は「高い買いもの」となる。

・それで「高い買いもの」を敬遠する若者が増え、結婚が減少ているようだ。
・都会の若者にとっては大変な時代である。


今の中国、結婚や家庭を築くことが、いかに厳しいかわかる。

3

【離婚の増加、その背景】
・結婚をしたが、夫婦の離婚離率が年々上昇している

・以前の中国社会では、まともな人は離婚しない。
・離婚は、異常であるとの考え方が主流であった。

・それが都会では、親類や家族から解放され「自分が幸せかどうか」を重視する若者や高齢者の離婚率が上昇している。

・また、若者の恋愛観も多様化し、交際は続けるが結婚しない。
・結婚はしないが、同棲はするなど男女の交際も変化している。


4

・中国国家民政部報告( 2019年)
 ・婚姻登記数は、947万1千件
 ・離婚登記数は、415万4千件
 
 ・民生部の担当者は、
 ・「中国の婚姻率は、2014年から低下が続いている。
 
・その主原因として
  ①計画出産政策による影響、(一人っ子政策)
  ②高等教育の普及、
  ③結婚観の変化などが考えられると発表した。

・日本の厚生労働省報告(2019年)

・婚姻件数は、58万3000件
・離婚件数は、21万2700件
・平均結婚年齢は、男子31才 女子29才

  




・結婚、離婚数も中国は圧倒的に数は多いが、比率でいうと日本とよく似ている。

5

2020/03/20(記) Ouxito  

■つぎのページは「田舎の未婚若者」について

  






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