■中国の人口14億人を突破 (2019年)



・人口爆発に対して、中国共産党は1979年に「一人っ子」政策を打ち出す。

・しかし、少子高齢化が進み、将来の労働力不足を踏まえ、2015年「一人っ子」政策を
 撤廃したが、出生率の低さは解決されていない。

・高い所得を求めて、若者たちは都会へ。
・両親は出稼ぎで都会へ
・田舎に残されたのは、老人と子供たち、
・かっての日本と同じ道を中国はたどっている。

・世界人口70億の中で中国人は14億人。5人に1人は中国人となる。

・中国人は、昔から国内だけではなく世界の各地域で生活している。
・中国語を話し、中国人的価値観でコミュニティを形成して居住している。
・そのたくましさは、中国4000年の歴史から生まれたものである。

・日本にも、74万人の中国人が生活している。(徳島県の人口と同じ)
・やはり共存していくためには、中国という国を理解いしなければならない。


・中国は、92%の漢民族と8%の55の少数民族からなる多民族国家である。

・広い中国には、昔から様々な民族が暮らしていた。
・中国共産党は「中華人民共和国」成立に当たり、、各民族と共に協議し統一した多民族社会の樹立を決定した。(1949年)

・少数民族の中で人口の多い「5つの民族」に自治区を与えたが、
・満州族(1068万)・朝鮮族(192万)は人口が多いが自治区はない。
・(戦前、日本に協力したという理由である。)
・彼らの居住地域は、遼寧省を中心とする東北地方(旧満州)である。




・1つ国の中で、多民族が共に生活することは難しいことが多い。
・生活様式も異なれば、言葉も文字も違う、宗教も価値観も違う。

・人口数の多い民族が人口数の少ない民族を差別し文化を破壊することも多い。
・内戦を始め多くの悲劇はこの問題から起きている。



■いま中国で起きている民族問題

1.チベット侵攻

・第二次世界大戦後、1949年中国共産党軍は、チベット地域の併合政策に着手し、
1950年からチベット侵攻を開始した。チベット全域を手中に収めた。
・侵攻に伴い、「鎮圧・弾圧」の名の下で中国全土で5,000万人が犠牲になったといわれる

・さらに文化大革命などを経て、1979年頃までにチベット全域で"チベット人大虐殺”が行われ、2000年代に入ってからも様々な弾圧が続いている。

2.新疆ウイグル自治区弾圧問題

・2019年11月、新疆ウイグル自治区で大規模かつ残忍な行為が行われていると
入手した証拠をもとに米紙「ニューヨーク・タイムズ」が弾圧問題を報道した。

・流出文書によると、習氏は演説で過激主義の"ウイルス"に感染したイスラム教徒は「一定期間、痛みを伴っても積極的に介入して治療」すべきだと発言。

・2017年以降、数十万人ものイスラム教徒を拘束し、裁判もへずに再教育施設へと収容している。 収容されたほとんどは少数民族ウイグル族で、ささやかな行為でも問題視されて教育施設へ拘束している模様。民族の浄化である。

・しかし国際社会は、この民族弾圧問題に正面からまだ声を上げていない。

■・ウイグル族の人たちは、以前から次のような不満を話していた。

①ウイグル自治区の豊富な資源(石油)が搾取されている。
②漢民族がどんどん流入してきている
③ウイグル語の使用制限があり、宗教(イスラム教)への制限もある。
④政治的な発言権が少ないく、警察による不当な逮捕や拘束がある。

・このウイグル族弾圧については詳しい報道がされていない。
・ 実態がまだわかっていないが、大規模に行われていることは確かであろう。


  

2020/03/15(記) Ouxito  

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