イラク情報    「 ★この国の古代文明」 

制作:Ouxito 


  

  イラク情報 「★シュメール文明が残したもの 」 

・5500年前のシュメール文明は、現代の私たちの生活にも大きな影響を与えています。
・「シュメール人」が残した、遺産をいくつか紹介します。

・車輪は、シュメール人の発明です。
・シュメールの車輪は、木製の円板に軸を挿したものですが、この車輪の登場は、運搬量を劇的に変えたものでした。
・現代の自動車も自転車も、その恩恵を受けています。

車輪の登場

・水で練った粘土板に、葦を削ったペンで記録されました。
・紀元前3400年の出土品まで調べることができます。
・人類史上、最も古い文字です。

・粘土板は長期記録用には窯で焼き、残す必要がないなら再利用して使ったようです。

・文字は、シュメールで長い間使われ、その後の文明にも継承されて、さらに発展しました。

・この粘土板の記録があるからこそ、古い古代の歴史がわかるのです。

くさび形文字

・ウル・ナンム法典は、アッカド王朝滅亡後の新シュメール王国のウル・ナンム王によってつくられました。(紀元前1750年頃)

・ハンムラビ法典よりおよそ350年ほど古く、現存する世界最古の法典です。

・特に損害賠償に重点が置かれ、殺人・窃盗・傷害・姦淫・離婚・農地の荒廃などの刑罰も規定されていました。

ウル・ナンム王と法典

・シュメールは農耕社会で、そのため天文学や暦学(カレンダー)が発達しました。

・麦の生産て大河の氾濫時期や収穫時期を正確に知る必要がありました。

・シュメール人は、月の状態を観察し、新月、満月、上弦、下弦となる周期をそれぞれ7日と想定し、これを1週間とします。

・また太陽を観察して1年を12ケ月としました。1日を12時間として60単位で時を計りました。

・現代でも、1分は60秒で、1時間は60分、1日は12時間です。
・12の約数や倍数が、計算に都合がよかったようです。

月の周期

・放置してあった麦の粥に酵母が入り込み、自然に発酵したのがビールの起源とされています。

・最古の記録は、シュメール人が残した「モニュマン・ブルー」と呼ばれる粘土板で、ここに当時のビールのつくり方が描かれています。

・このビール、王様から市民まで広く飲まれていたようです。

ビールを飲む人々

・シュメール文明の文学では、「ギルガメシュ叙事詩」があります。

・この叙事詩は、世界最古の物語で、物語が書かれている12枚の粘土板は、アッシリア帝国の図書館遺跡から出土しました。

・難解な楔形文字は多くの専門家たちによって丁寧に読み解かれ翻訳され発表されました。

ギルガメシュ王

・物語は、ウルク王朝の第五代目「ギルガメシュ王」が、永遠の命を求めて、世界各地を冒険する物語です。

・友情あり、愛情あり、戦いあり、森の魔物フンババや、多くの神々や人物が登場して、王は巨大な斧や黄金の剣を振りかざし、世を騒がす魔物を退治する波乱万丈の物語です。

・物語は、面白いので世界中の人々の心をつかみました。

・日本でも翻訳されて出版されています。ぜひ読んでください。

ギルガメシュ叙事詩

  

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