中2 新しい短歌のために P64-69

・短歌とは、何か

・中国の言葉の歌が、漢詩なら
・日本の言葉の歌が、短歌です。

・日本の短歌は、1300年の歴史があります。
いまは、あまり日本人には歌われませんが
一部の熱心に学ぶ人々やシニアの方々に人気があります。

・短歌は「5・7・5・7・7」の31語で、
表現することが、なかな難しいのです。
全人格性と教養が必要となります。

・想像力とイメージ力を必要としますから、
忙しい現代社会では、なかなか取り組むく
ことに、余裕がないのです。

・私は、石川啄木の短歌がとても好きです。
啄木の短歌は、形式にとらわれない「自由詩」です。

・それで短歌に分類しない人もいますが、
短い歌を「短歌」と定義するならば短歌です。
一度、読んでください。石川啄木の「心の叫び」が聞こえてきます。

・「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる」57577
   啄木の孤独感が、とてもよく表現されていますね。
・「たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽(かろ)きに泣きて 三歩あゆまず」
・「はたらけど はたらけど なおわが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」
・「友がみな われよりえらく 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」
・「ふるさとの 訛なつかし 停車場の人 ごみの中に そを聴きにゆく」

 教科書の朗読 

 ・教科書P64-朗読

 ・教科書P65-朗読

 ・教科書P66-朗読




ことば

①1300年前の短歌= 万葉集・和歌など
②正岡子規 = 俳人・歌人
③与謝野晶子= 歌人
④斎藤茂吉 = 歌人・医師

⑤綿密   = 細かい計画
⑥哀惜感  = 失うことへの感情
⑦文語体  = 古い言葉による文体
⑧口語体  = 話し言葉による文体
⑨語感   = その人の言葉への感覚
⑩風土   = その地方の生活や考え方





かんじ 

 学習対策 


 ポイント

・短歌は31音でなる。

・初 句 5
 第2句 7
 第3句 5
 ( 上の句 )
 
 第4句  7 
 結 句 7
 ( 下の句 )

字余り 
 =31音より多い。

字足らず
 =31音より少ない。

句切れ
 =意味や歌の調子の切れ目

  • 解 答
    • ・漢字よみ
      ①くれない
      ②こい
      ③のぎく
      ④お
      ⑤そっちょく
      ⑥みが

      ・漢字かく
      ①摩
      ②惜

      ・要点
      ①31

      1.体言止め
      2.倒置
      3.対句


試験対策


  石川啄木 (いしかわたくぼく)
1886~1912 明治期の歌人、岩手県生れ。
代表詩集「一握の砂」
評論「時代閉塞(へいそく)の現状」
貧しさと孤独の中で、日々の哀歓をわかりやすい言葉をつかい三行書きの短歌で、素直に表した詩は、多くの人から好評を得ている。
12年4月、27歳の若さで病死する。