★「ポルトガルの地形」  

■ポルトガルは、イベリア半島の西側海岸線に沿った国です。
・ポルトガルの地形は、イベリア半島全体の地形を見なければわからない。

■国の地勢図は重要で、地勢図を見れば、人々の生活や生産活動がわかります。
 (・山脈・河川・平地・海岸線などの地勢により、気候や降水量や生活の区域が決定されて人々の生産活動など決まります。)

■ポルトガルは、西側に大西洋と長い海岸線(1,793㎞)です。
・東側には、山脈によって造られた台地の壁が続いている
・この台地の壁が、隣国スペイン国との国境線です。

■東側の山岳から数本水量豊かな河川が大西洋側に流れ込んでいます。
・リスボンやポルトなどの大都市は河口都市です。

■北部地域は起伏の多い山岳地で、南下するにつれて緩やかな台地性の平原となっている。
・西側の海岸には、狭いが「海岸平野」もあり、潟湖(こしょう)や砂丘も見られる。

        ★「ポルトガルの都市の特徴」  

リスボン(首都)( Lisboa)
・ポルトガルの首都、最大の人口を抱えている(約55万人)
 市域を越えてリスボン圏として広がり周辺の人口は300万人を超える。

・南部の海岸平野の南端に位置していて、テージョ川の河口に古くから
 街が築かれた。16世紀は世界を支配した歴史的な世界都市でした。

・ポルトガル経済・政治の中心地で、金融、商業、出版、娯楽、芸術、貿易、教育、観光と言った様々な分野でも有数の都市となっている。
・また、ポルトガルの観光は、リスポンから始まるといわれている。

ポルト ( Porto )
・ポルトガル北部の港湾都市。人口約26万人 (ポルトガル第2の都市)
 ポルト都市圏として見れば、人口は約160万人を越える大都市でもある。

・大西洋に流入するド-ロ川、北岸の丘陵地帯に古くから街(旧市街地)が築かれた。

・このド-ロ川には、昔からジョアン橋 マリア・ピア橋 インファンテ橋 など
 6本の大橋がかかっている。

・ポルト港からは、ポルトガル特産ワイン(ポートワイン)が輸出されて有名である。
・ポルト歴史地区やルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院など多くの世界遺産がある。

コインブラ (Coimbra)
・世界遺産のコインブラ大学がある、(1290年設立)
・学生の街であるが、人口は約15万人ポルトガル第3の都市で、周辺の地域を入れると、総人口は43万人以上の都市となる。

・1139年~1255年までは、ポルトガルの首都であった。
・ローマ時代の遺跡が、今でも残っている古都である。

ナザレ(Nazaré)
・ナザレは、絵のように美しい海辺の村として人気の観光地です。
 大西洋に面して長い良質の砂浜を持ち、夏期には観光客で混雑する。

・言い伝えによれば、4世紀にパレスチナのナザレから一人の聖職者が
 聖母マリア像を持ち込んだことにちなんで町の名がついたという。

・この村は、海岸から標高110m地点の岩の上に最初の定住地ができた。
 住民は、海賊たちからの略奪を避けるため高台に基地を作ったのである。
 こういった襲撃は19世紀初頭まであったと云われている。

・この海辺の村には、漁民によって編まれる伝統的衣装がある。
 既婚女性たちは黒衣を着込み、伝統的なスカーフで頭部を覆い、
 刺繍をほどこしたエプロンをスカートの上に重ねて着用する。
 これらの装束は現代でも見られる。

山間部にも多くの町が点在している。
・オリーブ栽培やブドウ栽培や林業などが盛んです。
・特にコルクの生産が有名で、ポルトガルのコルク生産量は世界一である。

        ★「ポルトガルの気候の特徴」  

■北大西洋に面しているが「地中海性気候」に属している。
 年間を通して温暖な気候です。
 一般的には、6月~9月までが乾季です。
  
■北部は、気温の地域差が大きく季節の変化も著しい。
 夏は涼しく秋から春にかけては雨が多い、冬は降雪もある。
 (年間降水量は1200から1500mm)

■中部の冬期は、北部と似ているが、夏期の気温が高いです。
 (年間降水量は500から700mmで少ない)

■南部は、典型的な「地中海性気候」で夏季の雨量が少ない。。
 ほとんどの地域では、夏季の気温は20度を超え冬季は10度程度である。
 (年間降水量は500mmを下回る)

■リスボンの気候は、夏場の平均最高気温が27℃前後、
 冬場の平均最低気温が8℃前後で過ごしやすい気候となっている。


■ボルトガルは、ヨーロッパの南で最西部に位置する国です。
 地理的には平野が少ないが、気候は「地中海性気候」で温暖で降水量は少なく穏やですごしやすい地域です。

■南のリスボンと北のポルトの大都市の間に小さな町が点在している。
 このことは、平地が少なく農耕社会での発展が望めないことを語っている。

■ポルトガルは、15世紀以降、海外に発展を求め大航海時代をつくった。
 特に「バスコダ・ガマ」による喜望峰コースの発見は大きく、その後ブラジルの発見を通じて富を海外に求め世界に進出した国です。

2019/02/28 (記) Ouxito 

  


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