中国情報 ★-人々の暮らし-
■・月儿圆圆,稻米飘香,正逢农家收谷忙 You Tube 動画から
・月は丸く満月である、米は香りよく実り、人々は忙しい幸せな季節を迎える。
・数千年にもわたる、歴史を持つ中国には伝統的な価値観がある。
・その一つは、儒教の教えである。
・儒教の教えとは「礼」と「仁」の思想である。
・「礼」とは、他人に対して礼儀を守ることである。
・他人に対して「礼節」をもって接することで、社会秩序が守られると「孔子」は考えた。
・つまり現代風に解説すれば、
・相手の人権を尊重し、礼儀正しく接することが大切であるという教えである。
・「仁」とは、他人に対して思いやりの心を持って接するという教えである。
・仏教の「慈悲」と、キリスト教の「愛」と同じものである。
・この「仁」と「礼」を持った君主が、人徳のある優れた政治を行い、
民は平和に暮らせると諭した。
・これが、孔子の「君主論」で、論語の中核思想である。
・孔子の「礼と仁」は、封建時代の為政者には、大変利用価値のある思想であった。
・「礼」の思想は、 封建社会の階級制・身分制を維持するために利用され、
封建時代の体制維持のための思想として、日本も含めて定着した。
・論語の説明は、ともかくとして、
・覇権争いの混乱した歴史の中で、中国の伝統的価値観は崩壊し失われて来た。
・しかし、今も家を守り、父母を敬い、兄弟と血縁関係で結ばれた絆を大切にする価値観は、儒教の「礼と仁」の思想が形を変えて、庶民の価値観として保たれているようだ。
・バスに乗り込むとき、列を乱し我先にと乗り込む中国人だが、
車内に、お年寄りや妊婦や障害者がいたら、若者は必ず席を譲ってくれる。
・日本では、電車の中に優先席表示があっても、席を譲らない若者もいる。
・「儒教」思想を知らない日本人が多くなったようだ。
・中国人の実習生を雇っている経営者から
・中国人は、困ったものだ常識が通用しないと愚痴を言われることが多い。
①遅刻する仲間の「タイムカード」を勝手に押す。
②中国人は、監視が無ければ働かない。
③上司の前では働くが、上司がいなくなれば途端にさぼりだす。
④終業のベルが鳴ると、製品があってもすぐ機械を止めてしまう。
⑤寮の衛生習慣が悪く信じられない。
⑥会社のものと自分のものとの区別がつかなく
備品の持ち出しなどは平気で行う
⑦金のことばかり言って、お金を持っている者になびき、
お金のない者を見下している。
⑧口ばかり達者で、真面目に行動しない。
⑨受けた恩や義理を忘れる。
⑩廉恥心がない。
などなど・・・、いろいろなことを言われて、
・最後は、中国人は、使いづらいといわれてしまう。
・そりゃそうだろうと、私は言いたいが・・・、
そうですか「困りましたね」と相づちを打つ。
・異国で働く中国人は、信じられるものは「お金と同胞」だけである。
・単一民族の日本人は、同じ民族の仲間の目の中で仕事しているから
常識があると思われているだけである。
・日本人も、他民族に支配された歴史を持っていたら、信じられるものは失われて頼れるものは、お金と家族だけで、
・そして異国では、同じ行為をするとおもう。
・他民族に支配されていなくても、今の日本人は
「困ったものだ」の幾つかは、当てはまりそうだ。
■・漢字の読み方
2020/03/31(記) Ouxito