★中国の風景    -雲南省の旅-  (大理・麗江・昆明)

・チベット自治区に近い雲南省の奥は「シャングリラ」と呼ばれている。
・「シャングリラ」とは、理想郷という意味です。

・シャングリラ(Shangri-La)の語源は、イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説『失われた地平線』に登場する理想郷(ユートピア)の名称です。
・中国人は、理想郷を「桃源郷(とうげんきょう)」と呼んでいて、中国では様々な場所にあります。

・わたしは2009年11月、広西省南寧市から「シャングリラ」を求めて雲南省の大理・麗江・昆明に出かけた。一人旅である。その時の、旅行を思い出しながら記録してみた。

・ずいぶん昔のことだったが、今でもいくつかのことをおぼえている。

・大理市出会った日本語ガイドの「何菊凱(Héjúkǎi)」は、気質が素敵で日本語の上手な若い白族の女性でした。
・気質が素敵というのは、気立ての良い娘という意味で、今の日本では、ほとんど出会うことがない。

・納西族(なしぞく)の都『麗江(れいこう)』は、すっかり観光化していて、ピーター・グランド著の『忘れられた王国』に書かれている面影は見られない。しかし夜の探索で、その昔の面影をいくつか垣間見ることができた。

・さらに思い出すのは、神の住んでいる『玉龍雪山(ぎょくりゅうせつざん)』に登ったことである。
『玉龍雪山』は、標高5596mで、富士山より高い。

・今は観光地としての整備がすすみ、4506m地点まで雪山ロープウェイに乗れる。中国人は金儲けが出来るならどえらい工事をする民族である。

・この麗江地域は、虎跳峡(こちょうきょう)と呼ばれる深い峡谷があり、長江上流の金沙江(きんさこう)が流れていて、昔は閉ざされた未開の地として多様な少数民族が時間を忘れて平和に暮らしていた桃源郷でもあった。

2022/04/ Ouxito (記) 


  


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