-ベトナムについて -
ホ-チミン在住 日本語教師 T・O先生 提供
★ベトナムてどんな国?
インドシナ半島東部にあるS字型の国がベトナムです。
北は中国、西はラオス、カンボジアと国境を接し、東は南シ
ナ海に面しています。
人口の約9割はキン族と呼ばれる人たちでそのほかにタイ族、
ムオン族、クメール族、華人など50以上の少数民族が共生す
る多民族国家です。
人口の5%にあたる約450万人が、戦争の影響で障害があると
言われています。
ドイモイ政策で、近年急激な発展をみたベトナムですが、
一方で格差が広がり、経済発展から取り残されている人々も
大勢います。
★ベトナム人について
ベトナム人は、非常に明るく勤勉で真面目な国民性であると
称され日本人にとっても非常に親しみやすい国柄として紹介
されております。
また、勤勉な国民性からか、優秀で意欲のある若者達も非常
に多く日本という国にステータスを感じている者もたくさん
いるので、ベトナム人の優秀な人材を日本は、獲得できる
チャンスがあると思われます。
★ベトナムの都市
①ハノイ :ベトナムの首都。
②ハイフォン:ハノイの外港
③フエ :ベトナムの古都。
かつてグエン朝(阮朝の都があった)
④ホイアン:ベトナム中部の古い港町
世界遺産。
⑤ニャチャン:ベトナム中部のビーチ
⑥ダナン :ベトナム中部の沿岸部
にある観光地。
⑦ホーチミン:ベトナム最大の都市で
経済の中心地。
ヨーロッパ的な美しい町並みで
「東洋のパリ」と称される。
★ベトナムの文化について
ベトナムは、4千年の歴史と文化がある国です。
古くから儒教を基本とした価値観があります。
・学習意識 ・一生懸命 ・忠実
・自己啓発 ・個人尊重 ・集団調和
ベトナム人は、ベトナムの文化とアイデンティティを誇りに
思っています。
ベトナム文化は、多くの宗教が混合しており、
ベトナムの文化に多く影響しています。
民族・宗教紛争が無いため、この点において他のオフショア
地域よりも非常によく評価されています。
キン族は、みんなベトナム語を話しますが、
その出身地域によりアクセントはそれぞれ違っていて、
南部訛りが約50%、北部訛りが約30%、中部訛りが約20%と
なっており雰囲気の違うベトナム語が、街中で飛び交ってい
ます。また、年配の人の中には、フランス支配時代に学んだ
フランス語を話せる人も多く、
アメリカが影響力を行使して街中に英語が氾濫していた時代
も長く英語についても結構話せる人が多いです。
宗教についても、ベトナムは仏教国ですが、ホーチミン市
では、仏教徒は約50%、キリスト教系が約14%、ヒンドゥや
イスラム教、土俗的なものなど合わせて約2%、その他34%は
無宗教と、ホーチミン市の文化的多様さがうかがわれます。
★一般的にベトナム人の気質として
中国人にも似た勤勉さや器用さがあげられますが、長きに
わたる他国からの支配の経験からか、強い連帯感をもつ
村社会が形成されてきたからでしょうか、
他人に対するのと身内に対するのでは大きな違いが見られ
ます。
だから最初は刺々しかったりあまり友好的でなかったりす
るのですが、一旦心を開くとものすごく親しくなります。
また、その歴史の大半が戦争の歴史ということもあって戦争
に赴く男に代わって、家を守る女性が強くなるのは必然で、
女性が凄く強いことです。
恋人や 夫に対する拘束力や強制力も強く、男性が女性に叱ら
れている姿を見ることはよくあります。
それと、地域によっても大きな違いがあり、多少は私の偏見
もあるでしょうが、一般的にホーチミンに居る北の人は礼儀
正しくインテリっぽい人が多いですが、あまり心を許せない
ようなタイプの人が多く、反対に地元の南の人は開けっぴろ
げで大らかな好人物が多いようです。
2012/08/02 記
ベトナム日本語教師 T・Oさん
☆写真を見る
ハロン湾:1994年にユネスコの世界遺産に登録
ホ-チミン市の風景
★ホイアンの日本橋
鎖国前、交易のあった頃に日本人に
よって作られたと言われ、今でも
現地の人に大切に使われている。
提灯にフェホォと書いてあるが、
これは当時のこの町の呼称である。
世界遺産。